岩をロープで降りていく絶壁トレイル・ペインテッド・キャニオン ロープ編 | カリフォルニアのトレッキング
前回に引き続き、ペインテッド・キャニオンというトレイルの後編です。今回はロープで下っていきます。よくこんなところ見つけたな、というくらいアドベンチャー感あるトレイルでした。
前回は絶壁の谷間を歩いていくトレイルでした。基本平坦、時々岩をよじ登る程度で、そこまで難易度が高いところはなかったように思いますが、砂地のために体力は使います。景色は迫力があり、楽しいトレッキングとなりました。
折り返し地点からはハラハラするトレイルになるはず
そして今回は折り返し地点のあたりからの続きです。いつメイン・イベントであるロープエリアに到着するか、ハラハラしながら進んでいきます。丘を少し登っていきます。
丘を登りきると絶景が広がります。アメリカってやっぱりすげーなーと思う瞬間です。
道に逆方向に矢印が作られていました。逆方向から来た人たち用ですね。
進んでいくとはるか向こうに湖が見えます。あれはたぶんソルトン湖と思われます。内陸にある塩水の湖で面積は964㎢もあるらしいです。むちゃくちゃデカい。
さらにトレイルは続いてきます。そして短い急な下りの岩場が出現。写真でみると大したことなさそうですが、滑りやすく、岩もゴツゴツしているので結構怖かった。
しばらく行くと、谷間に下りていくっぽいところに来ました。滑ったら谷底に滑落しそうで、おいおいこの道でいいのかよ?と思うくらい怖い。
とうとうロープエリアに到着
ビビりながらなんとか谷底に着地。そしたら向こうに人だかりがありました。ギャーギャーとずいぶん盛り上がっており、何かと思ったらとうとうロープ地点みたいで、どうやら順番待ち渋滞しているようです。
とうとう私の順番が来た。ここを降りるらしいです。ちょこっとロープが見えています。
上からのぞくとこんな感じ。底の地面は平坦っぽいのだが、途中の足場はまったく見えない。
意を決してズルズルと下降。 ロープが切れないかヒヤヒヤしたが、何とか着地。はあ~良かったと一安心。振り返るとこんな感じ。高さは5mくらいでしょうか。
進んでいくとこんな場所に突き当たる。いったいどこ通るんだ?たぶん下に行ったと記憶しています。
細い道に入っていきます。ひと一人ギリギリです。昔の水流がこんか形にしたんでしょうね。
まだまだ続くロープエリア
またロープの下りです。えー、またあるの??と怯んでいても仕方ない。じりじりと降りていきます。
無事2個目のロープ下降もクリアして進んでいきます。お!なんか開けそうな雰囲気・・・。
なんじゃこりゃ?という所に到着。もうロープすらない。下をのぞくと2~3Mくらいの高さだが、狭いしな~。仕方ない!ということで、リュックサックを先に落として、穴から飛び降りることに。
擦り傷だらけになりながら、進んでいきます。長袖を着ていてよかった。そして、 うねうねとしたところを進んでいきます。
そしてロープ下降ポイントがまた出現!これは結構な高さがあるな~という感覚です。かなり時間が掛かっているようで、前がつっかえていて順番を待ちます。上から見ても状況はさっぱりわかりませんが、先行している人のアドバイスを聞き取ると、どうやらこの下降ルートは2段階あるようです。
第1弾の下降部分をクリアして中間地点の踊り場みたいなところに到着。振り返るとこんなかんじでした。そして、登ってこようとしてる人が下で待っているのでモタモタしてられず、すぐに第2弾下降スタートです。
なんとか無事に第2弾も下降終了。そして振り返るとこんな感じ。こんなところを降りてきたんだ・・・と達成感があります。待っていた人たちは果敢に登りにチャレンジしていますが、登りはルートが見える分、恐怖感はないかもしれないですね。
さて進みます。またまたこんな岩が出現しました。どこを進むんだよ~とすこし悩みましたが、結局、岩の下を這って進んだように記憶しています。
木のハシゴが出現。ということはこの方向で間違っていないようです。ハシゴがガチっと岩にはまり込んでいるようですが、外れたりしないか大丈夫か・・・。
これでもか、といわんばかりにギュウギュウな道になってしまいました。体格の良い人にはかなりきついでしょう。
今度こそ道が開けてきそう・・・。
満足感と達成感を得られるトレイルだった
ようやくトレイルの出発地点に戻ってきたようです。もうヘトヘトです。いやー、すごかった。
かすり傷を作りながらも無事終了。2回にわたって紹介したペインテッド・キャニオンですが、今まででトップクラスのハラハラ感と達成感でした。私も体力・腕力にそんなに自信があるわけではないですが、慣れていない方にはおすすめできないかもしれません。また、丈夫な素材の長袖・長ズボンをおすすめします。結構ケガをしている人がいました。
トレイルのルールとマナーを守って皆で安全に楽しみましょう。