ジョシュア・ツリーでビッグホーンとしばし見つめあう | カリフォルニアのトレッキング
カリフォルニアの超有名国立公園であるジョシュア・ツリーですが、少し離れたエリアにフォーティーナイン・パームズトレイルというトレイルがあります。人気のあるトレイルらしく結構ハイカーは多かったです。しかし予想もしない出来事が・・・。
場所:南カリフォルニア、ジョシュア・ツリー、フォーティーナイン・パームズ・トレイル
距離:今回は片道3kmくらい。
通行可:歩行のみ
駐車場:トレイルヘッドの駐車場に20台くらい(無料)。満車になりやすい。(2019年2月時点)
ジョシュアツリーから少し離れた場所のトレイル
ここはジョシュア・ツリーのメインエリアから少し離れた場所になります。有人の入場ゲートを通過しないトレイルなのですが、下記の写真ようなゲートがあります。天候?時間?によって開閉されるのかは不明です。
記憶では朝10時前くらいだったような気がしますが、トレイルヘッドの駐車場はすでにほぼ満車に近い状態。(午後1時くらいに帰ってきたころには駐車場まちの渋滞をしていましたので要注意)
さっそく入っていきます。「ビッグホーンがいるエリアだよ。犬は入場禁止。」という看板があります。ジョシュアツリーではよく見かける看板ですが、犬を連れているわけでもないし、今まで実際にビッグホーンを見たことはないので、まったく気にしませんした。そして「夏は無茶苦茶暑くなるよ、生死に関わるから本気で注意しろよ」という看板もありました。本気で注意しましょう。
岩の階段を上っていきます。いつも思うのですが、こんなところにトレイルや階段を作ってくれたトレイルビルダーさんたちには本当に頭が下がります。
前方にワイワイガヤガヤと子供たちハイキンググループがいます。カリフォルニアでは、ミニスピーカーをリュックにぶら下げて音楽を垂れ流しにしながら歩く人、何人かでずーっと大声でおしゃべりしながらハイキングをする人が多いです。黙々と単独で歩くのが好きな私は少数派で、そんな人に会うのは10組に1組いるかいないか、という感覚です。
左手にはトゥエンティナイン・パームズという町というか砂漠というか、エリアが一望できる景色が続きます。GPSを見るとこの辺で標高930mくらい。スタートから100mくらい登りました。高い高度ではないんですが、ジョシュアツリーに来るといつも軽い頭痛がします。修業が足らん!!
ここから右折方向にトレイルが続き、山の深くに入っていきます。
まさかのビッグホーンに遭遇、しかも近距離でハチアワセ
前方を歩いていたワイワイガヤガヤ集団が離れるのをしばらく待って、風景写真を撮ってから、さあ再スタートです。前方に見える山が「山に来た感」があるな~とか思いながら大きな岩(写真のトレイルの中央地点)に差し掛かったところで・・・
岩の向こうから突然1頭のビッグホーンが出てきてハチアワセしました。3Mくらいの近距離だったので、お互い少し「ハッ!」とフリーズ状態・・・。草食動物とはいえ背丈は私くらいある野生動物。そしてこちらは単独。「うわ!ヤベえ!」と思うや否や、向こうが逃げていってくれて、岩の山を「ボコッ、ボコッ」とズッシリとした大きな足音を立てて走っていきました。
「ああ~!写真写真!」とようやく撮影できたのが下記の写真。見えますか?もう1頭が下のほうで待っていました。
向かいの谷の斜面まで逃げ、もう安全な距離と判断したのか、こちらを気にしながらも、のんびり歩いていました。あいつらも前を歩いていたワイワイガヤガヤ集団がいなくなったスキを狙って出てきたんでしょう。しかし、出会い頭であんな奴に突進されなくてよかった~。
気を取り直して進みます。わかりやすい道ですね。
ヤシの木の群生へ
ヤシの木が群生しているところが見えてきました。たぶんあそこがゴールでしょう。
到着。ここから先は入っちゃダメらしいです。ヤシの木が風に吹かれて時々ザーって鳴るのが心地よい。
片道3km弱とはいえ、登りがあるので歩きごたえのあるトレイルでした。そしてビッグホーンとの遭遇も印象に残りました。
今回は以上です。
トレイルのルールとマナーを守って皆で安全に楽しみましょう。